Deep Color100をLC-Aで撮った佐原
富士フィルムが発売している使い捨てフィルムカメラ「写るんです」の売れ行きが未だ好調らしい。
先日も知り合いが経営する写真店を訪ねると店頭に「写るんです」が並べられていて、聞けば買い求めるのはほとんどが20代の若者、しかも女性客とのことだ。
そう言われてみると、この間「東京・浅草」へ行ったら、和服姿の若い女の子数人が五重塔をバックに代わる代わるお互いの写真を撮っていたが、スマホで2~3回シャッターを切ったと思ったら、この「写るんです」に持ち替え改めてシャッターを押していた。
デジタル技術の発達から撮ったその場で画像を見ることができるデジカメやスマホが今や写真撮影の主流になり、鮮明且つ色鮮やかな写りに目は慣れてしまったが、逆にそんなデジタルの写りに飽きを感じはじめ、ノスタルジックな写りをする昔ながらの「フィルム写真」を求める若者が増えてきたのかもしてない。
ノスタルジックな写りといえば、昨年11月、とある写真家が主宰するワークショップで入手した「Deep color100」という変わったフィルム。
このフィルムは先生が海外から個人輸入した「長巻」のフィルムをパトレーネに巻替え、ワークショップの参加者のみにオリジナル商品として紹介されているもので、もちろん日本国内では市販していない。
このフィルムを使って「東京・谷中」で撮った写真を当ブログでも以前掲載したことがあるが、その仕上がりは独特の発色というか、40~50年前に撮られた古い経年劣化の進んだような感じになるから面白い。
ワークショップを主宰していた先生曰く、「おそらく期限切れフィルムではないか・・・」との見解ながら、このフィルムが元々どこのメーカーで作られたものかは不明とのこと。
さて、ノスタルジックな写りを表現できる「Deep Color100」・・・・・
今回はこのフィルムを使って、江戸の名残が多く残る「千葉県・佐原」を撮ってみた。
ノスタルジックな仕上がりを期待するのであれば、鮮明な写り方だとアンバランスな写真になってしまうので、ニコンやペンタックス、キャノンなどの一眼レフのような高級機種は避け、エキセントリックな写りをすると定評の「ロモ」の「LC-A」を使うことにした。
「LC-A」は「レニングラード光学器械」という「ロシア(旧ソ連)」の光学器メーカーが1983年に製造販売を開始し、20年以上にわたり市場に流通したものの、2005年に生産終了、以後は「ロモグラフィー社」が継承して中国の光学器メーカーによりOEM生産され、現行機種の「LC-A⁺」として流通されている。
まあ・・・個人的主観だけど、ロシア製の「旧LC-A」と比べ現行の「LC-A⁺」のほうがやはり新しいだけにレンズの品質が優れているのか、そこそこの写りになることから、敢えて長年使いこんでいるロシア製「旧LC-A(画像参照)」を選択した。
「Deep Color100」を「LC-A」で写すと大体こんな感じになったが、自分的には何気にノスタルジックな良い仕上がりになったと思う。
by purinko3519
| 2018-03-14 04:20